文化大革命で父を失った物理学者・葉文潔の絶望から、すべては始まった――。劉慈欣『三体』は、アジア初のヒューゴー賞長編部門受賞、世界累計数千万部、ドラマ化もされた現代SFの金字塔です。
「大作すぎて積んでいる」という声も多い本シリーズこそ、オーディオブックの出番。Audibleでは第1部から最終部まで日本語朗読版が配信されています。この記事では『三体』オーディオブックの基本情報と、耳で聴く攻略法を紹介します。
📖 この記事でわかること
- 『三体』のあらすじ(ネタバレなし)
- オーディオブック版の基本情報(ナレーター・再生時間)
- シリーズ全体の配信状況と聴く順番
- ハードSFを耳で聴くコツ
『三体』はどんな小説?
現代の中国で、著名な科学者たちが次々に謎の死を遂げる。ナノマテリアル研究者の汪淼は捜査に協力するうち、「三体」という奇妙なVRゲームに行き着きます。ゲームの世界では、3つの太陽が不規則に昇る過酷な惑星で、文明が滅びては再生を繰り返していて――。
文革の歴史ドラマ、科学ミステリー、ファーストコンタクトSF。ジャンルを次々に横断しながら、物語は「人類文明の存亡」というスケールへ雪崩れ込んでいきます。難解と思われがちですが、第1部はミステリー仕立てで、実はエンタメとして非常に読みやすい作品です。
オーディオブック版の基本情報
| 著者 | 劉慈欣(訳: 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ ほか) |
| ナレーター | 祐仙勇 |
| 再生時間 | 17時間31分(第1部) |
| 配信日 | 2019年10月18日(第1部) |
| 配信 | Audible(聴き放題対象・記事執筆時点) |
シリーズ全巻が耳で聴ける
Audibleでは第1部『三体』に加えて、『三体Ⅱ 黒暗森林』(上下)、『三体Ⅲ 死神永生』(上下)、前日譚『三体0 球状閃電』、公式外伝『三体X 観想之宙』まで配信されています(記事執筆時点)。聴く順番は刊行順、つまり『三体』→『Ⅱ』→『Ⅲ』がおすすめ。『0』と『X』は本編のあとで大丈夫です。
シリーズ合計は優に100時間超え。「そんなに聴けるか」と思うかもしれませんが、通勤で毎日1時間聴けば数か月で人類の命運を見届けられます。積読の物理的プレッシャーがないのは、耳読書の大きな強みです。
ハードSFを耳で聴くコツ
中国語の人名が続く序盤は、登場人物を覚えるまで等倍速でじっくり聴くのがコツ。物語が転がり始めたら倍速に上げても問題ありません。科学的な説明パートも、祐仙勇さんの明快な朗読なら「講義を聴く」感覚でするりと入ってきます。
こんな人におすすめ
- 『三体』を買ったまま積んでいる人
- スケールの大きいSFで日常を忘れたい人
- ドラマ版を観て原作が気になっている人
- 長いシリーズものを通勤時間で攻略したい人
どのサービスで聴ける?
記事執筆時点では、Audibleでシリーズ全巻が配信されており、聴き放題(プレミアムプラン)の対象です。配信状況は変わることがあるため、アプリ内で「三体」と検索して確認してください。
よくある質問
Q. SF初心者でもついていけますか?
A. 第1部はミステリー仕立てで意外なほど読みやすい構成です。難しい部分は「そういうものか」と流しても物語は十分楽しめます。
Q. 登場人物の名前が覚えられるか不安です。
A. 主要人物は絞られているので、序盤さえ乗り切れば大丈夫。聴き始めの1〜2時間だけ集中できる環境で聴くのがおすすめです。
Q. どこまで聴けば「三体を読んだ」と言えますか?
A. 物語の核心は第Ⅲ部で完結します。ぜひ『死神永生』の最後まで、宇宙の果てを見届けてください。
「物理学は存在しない」という遺言の意味が分かるとき、あなたはもうこの物語から降りられません。人類史上屈指のスケールを持つ物語を、ぜひ耳から。
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