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『汝、星のごとく』のオーディオブック|本屋大賞受賞の恋愛小説を朗読で味わう

汝、星のごとく オーディオブック(Audible)書影

瀬戸内の島で母とふたり暮らす高校生・暁海(あきみ)。自由奔放な母に振り回されて島へやってきた櫂(かい)。生きづらさを抱えたふたりは、互いだけが「わかってくれる」存在として惹かれ合います。けれど人生は、ふたりを何度も引き離していく――。

凪良ゆう『汝、星のごとく』は、2023年本屋大賞受賞作。『流浪の月』に続く2度目の大賞受賞で、凪良作品の中でも「いちばん泣いた」と挙げる読者が多い長編です。オーディオブック版はAudibleレビュー3,500件超・平均4.7という圧倒的評価。この記事では、ふたりのナレーターが紡ぐ朗読版の魅力を紹介します。

汝、星のごとく オーディオブック(Audible)書影
『汝、星のごとく』オーディオブック版書影(画像出典: Audible公式サイトより引用)

📖 この記事でわかること

  • 『汝、星のごとく』のあらすじ(ネタバレなし)
  • オーディオブック版の基本情報(ナレーター・再生時間・評価)
  • ダブルナレーションで聴く恋愛小説の深み
  • 続編『星を編む』の配信状況と聴く順番
目次

『汝、星のごとく』はどんな小説?

物語は暁海と櫂、ふたりの視点を行き来しながら、高校時代から30代までの十数年を描きます。美しい島の風景の裏で、暁海は壊れかけた家庭を支え、櫂は母の恋愛に人生を左右され続ける。ヤングケアラー、地方と都会の格差、世間の「正しさ」への違和感――現代的なテーマが幾重にも織り込まれています。

ふたりの関係は、単純な「両想いのすれ違い」ではありません。会えない時間、別の人との関係、仕事の成功と挫折。それでも心の深いところでつながり続けるふたりの軌跡は、「恋愛」という言葉では足りない何かです。

「わたしたちは、わたしたちのやり方で生きていく」。世間の物差しに合わせることをやめたふたりがたどり着く場所を、どうか最後まで見届けてください。甘さより痛みが先に立つ、それでも愛おしい物語です。

オーディオブック版の基本情報

著者凪良ゆう
ナレーター柚木尚子、志村倫生
再生時間12時間8分
配信日2023年2月17日
評価★4.7/5.0(3,500件超)(記事執筆時点のAudibleカスタマーレビュー)
配信Audible聴き放題(プレミアムプラン)対象 ※記事執筆時点

柚木尚子さんが暁海パート、志村倫生さんが櫂パートを担当。原作の二視点構造が、そのまま声の構造として再現されています。

聴きどころ

1. 「同じ恋」が違う場所から語られる

暁海の章と櫂の章で語り手が替わるたび、同じ出来事の見え方が変わります。彼が沈黙した理由を、彼女は知らない。彼女の強がりを、彼は見抜けない。ふたつの声で聴くことで、このすれ違いの切なさが何倍にも増幅されます。恋愛小説のダブルナレーションとして、屈指の完成度です。

2. 島の静けさと都会の喧騒、空気まで聴こえる

瀬戸内の穏やかな海、対岸に見える工場の灯り、東京の部屋の孤独。朗読は場面ごとの「空気の密度」を声のトーンで描き分けます。夜、部屋を暗くしてイヤホンで聴くと、島の夜風の中にいるような没入感があります。

3. 終盤の畳みかけは「耳で泣く」体験

本作の終盤には、オーディオブックで聴いてよかったと心から思える章が待っています。詳細は伏せますが、ある人物の声で語られる時間は、活字とはまったく別の質量で胸に落ちてきます。ハンカチの用意を。

再生時間の目安|倍速でどれくらい?

再生速度所要時間1日1時間聴く場合
1.0倍速約12時間8分約13日
1.5倍速約8時間5分約9日
2.0倍速約6時間4分約7日

心情描写が主役の作品なので、等倍〜1.2倍速でじっくり聴くのがおすすめ。終盤だけは、時間を確保して一気に聴いてください。

こんな人におすすめ

  • 本屋大賞受賞作をオーディオブックで押さえたい人
  • 切ない恋愛小説をじっくり味わいたい人
  • 「家族」や「世間の普通」に息苦しさを感じたことがある人
  • 『流浪の月』など凪良ゆう作品が好きな人
  • 夜にひとりで聴く「泣ける1冊」を探している人

どのサービスで聴ける?

記事執筆時点では、Audibleで配信されており、聴き放題(プレミアムプラン)の対象です。本作のその後と周辺の人々を描いた続編『星を編む』も配信されており、余韻から抜け出せない人はそのまま続けて聴けます。

配信状況は変わることがあるため、アプリ内で「汝、星のごとく」と検索して確認してください。

よくある質問

Q. 泣ける小説と聞きましたが通勤中に聴いて大丈夫?
A. 序盤〜中盤は大丈夫ですが、終盤は自宅推奨です。電車で聴いて「マスクの中が大変なことになった」という報告が後を絶ちません。

Q. 恋愛小説をあまり読まないのですが。
A. 恋愛だけでなく、親子、仕事、生き方の物語でもあります。「恋愛小説が苦手だったのに刺さった」という声が多いのも本作の特徴です。

Q. 『流浪の月』を先に聴くべき?
A. 物語のつながりはないので、どちらからでも大丈夫です。より「恋愛」の色が濃いのは本作です。

Q. 続編『星を編む』はすぐ聴くべき?
A. 本編の余韻を数日味わってからがおすすめです。続編は本編の「その後」を優しく補完してくれる短編集的な構成です。

まとめ

風のように自由な人を愛してしまった人と、その人を愛した人たちの物語。聴き終えたあと、タイトルの意味に気づいて、もう一度胸を突かれるはずです。

ふたりの声が紡ぐ12時間8分。夜の静けさの中で、ぜひ。

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