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『銀河鉄道の夜』のオーディオブック|宮沢賢治の傑作童話を約2時間半の朗読で

『銀河鉄道の夜』のオーディオブック|宮沢賢治の傑作童話を約2時間半の朗読で

「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ」。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』は、賢治の死後に発表された未完の童話であり、日本文学で最も美しい「夜」の物語です。ジョバンニとカムパネルラを乗せた列車は、今夜も銀河を走り続けています。

Audibleでは佐々木健さん朗読版(2時間28分)や西村俊彦さん朗読版(2時間31分)など複数の版が配信されており、約2時間半で聴き終わる「最初の一冊」としても理想的です。

  • 『銀河鉄道の夜』のあらすじと魅力
  • オーディオブック版の基本情報
  • 賢治の文章が「音」で本領を発揮する理由
目次

『銀河鉄道の夜』はどんな本?

貧しい少年ジョバンニは、病気の母を支えながら、学校では孤立しています。唯一の理解者は親友のカムパネルラ。星祭りの夜、丘の上で寝転んでいたジョバンニは、気づくと不思議な列車に乗っていました。隣の席には、なぜかカムパネルラがいます。

列車は銀河を走ります。白鳥の停車場、プリオシン海岸、蠍の火、そして途中から乗り込んでくる乗客たち——。美しい幻想の旅の中に、「ほんとうのさいわいとは何か」という賢治の生涯の問いが編み込まれていきます。

そして、カムパネルラがこの列車に乗っている理由が明かされるとき、この物語は童話の顔をした、深い祈りの文学だったことが分かります。

オーディオブック版の基本情報

著者宮沢賢治
ナレーター佐々木健 版/西村俊彦 版など複数
再生時間約2時間28分〜2時間31分(版による)
配信Audible(オーディブル)

聴きどころ

1. 賢治のオノマトペは「音」のために書かれている

「ごとごと」と走る列車、「ざわざわ」鳴るすすき。賢治の文章は日本文学屈指の音楽性を持っており、朗読はその楽譜を演奏する行為です。黙読とは別の作品と言っていいほど印象が変わります。

2. 星空の描写が「映像なし」で立ち上がる

銀河の描写は、映像化するとかえって想像力の上限が決まってしまいます。耳から聴く銀河は、自分の記憶の中で一番美しい夜空で再生されます。

3. 寝る前の2時間半という完璧な使い方

夜、部屋を暗くして聴く『銀河鉄道の夜』は、オーディオブック体験の中でも特別なもののひとつです。そのまま眠ってしまっても、それはそれで幸福な聴き方だと思います。

再生時間の目安|倍速でどれくらい?

標準で約2時間30分。1.5倍速なら約1時間40分です。ただしこの作品にかぎっては、倍速はもったいない。等倍で、できれば夜に聴くことを強くおすすめします。

こんな人におすすめ

  • 『星の王子さま』『モモ』を耳で聴いて好きだった人
  • 寝る前に聴ける美しい物語を探している人
  • 宮沢賢治を教科書以来読んでいない大人
  • 短い作品でオーディオブックを試したい人

どのサービスで聴ける?

記事執筆時点では、Audibleで複数の朗読版が配信されています。聴き放題対象かどうかを含む最新の配信状況は、アプリ内で「銀河鉄道の夜」と検索して確認してください。

よくある質問

Q. 子どもに聴かせても大丈夫?
A. 大丈夫です。ただし本作は「友の死」に触れる物語でもあります。小学校高学年以上なら、その部分も含めて受け取れると思います。

Q. 未完と聞きましたが、話は途中で終わるのですか?
A. いいえ、物語としての結末はあります。「未完」は賢治が生涯推敲を続けた原稿という意味で、現在読まれている形で十分に完結した読後感があります。

Q. 次に聴くなら?
A. 大人のための童話つながりで『星の王子さま』『モモ』へ。どちらも当サイトにレビューがあります。

まとめ

『銀河鉄道の夜』は、日本語の音の美しさを2時間半に凝縮した作品です。「ほんとうのさいわい」の答えは作中で明示されません。ただ、聴き終えた夜の帰り道、空を見上げる時間が少しだけ長くなる。それがこの物語の効能です。

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