『汝、星のごとく』を読み終えて、あの余韻から抜け出せなかったすべての人へ。続編『星を編む』は、暁海と櫂の物語の「その後」と「その周り」を描く、祈りのような一冊です。
本屋大賞受賞作の続編にして、単なる後日談ではない本作。編集者たち、教師、そして残された人々——本編では脇役だった人たちの人生が、丁寧に編み上げられていきます。オーディオブック版は2025年末配信の比較的新しいタイトルで、すでにレビュー1,000件超・平均4.8の高評価。この記事では、その聴きどころを紹介します。

📖 この記事でわかること
- 『星を編む』の構成(ネタバレなし)
- オーディオブック版の基本情報(ナレーター・再生時間・評価)
- 本編とのつながりと、続編ならではの視点
- 『汝、星のごとく』とのセット聴きプラン
『星を編む』はどんな小説?
本作は3つの中編で構成されています。暁海と櫂の「はじまり」を支えた人々の物語、櫂の作品を世に送り出した編集者たちの物語、そして本編のあとの暁海たちの物語。
とりわけ話題を呼んだのが、編集者コンビの章です。作家の才能に人生を賭ける編集者たちの矜持と葛藤は、ひとつの仕事小説として完成されており、「本編より泣いた」という声も少なくありません。
『汝、星のごとく』が「ふたりの物語」だったとすれば、『星を編む』は「ふたりを取り巻く世界の物語」。人はひとりで生きるのではなく、無数の手で編まれて生きている——タイトルの意味が、聴き終えたとき静かに沁みてきます。
オーディオブック版の基本情報
| 著者 | 凪良ゆう |
| ナレーター | 柚木尚子、岩崎了 |
| 再生時間 | 11時間1分 |
| 配信日 | 2025年12月26日 |
| 評価 | ★4.8/5.0(1,000件超)(記事執筆時点のAudibleカスタマーレビュー) |
| 配信 | Audible聴き放題(プレミアムプラン)対象 ※記事執筆時点 |
朗読は本編の暁海役・柚木尚子さんに加え、岩崎了さん(『夢をかなえるゾウ』ほか)が参加。章ごとの語り手の交代が声で明確に伝わります。
聴きどころ
1. 本編と「同じ声」で聴く後日談
暁海パートは本編と同じ柚木尚子さんの声。『汝、星のごとく』を朗読で聴いた人にとって、あの声で語られる「その後」は、再会そのものです。本編の記憶が薄れないうちに続けて聴くことをおすすめします。
2. 編集者たちの章は「働く人」の胸に刺さる
何かを世に送り出す仕事の裏側にある、名前の出ない人々の情熱。岩崎了さんの語りで聴く編集者の章は、職業もののオーディオブックとしても一級品です。仕事に疲れた通勤の耳に、これほど効く物語はありません。
3. 「編む」というタイトルの回収
3つの中編は独立しているようで、聴き進めるほどに繋がり、最後にひとつの星座のような全体像を結びます。この構成の妙は、章の区切りが明確なオーディオブックだからこそ、いっそう鮮やかに体感できます。
再生時間の目安|倍速でどれくらい?
| 再生速度 | 所要時間 | 1日1時間聴く場合 |
| 1.0倍速 | 約11時間1分 | 約12日 |
| 1.5倍速 | 約7時間21分 | 約8日 |
| 2.0倍速 | 約5時間31分 | 約6日 |
心情の機微が主役なので等倍〜1.2倍速推奨。本編(12時間8分)→本作(11時間1分)の通し聴きは合計約23時間、2週間の夜をこの世界に浸る贅沢なプランです。
こんな人におすすめ
- 『汝、星のごとく』の余韻から抜け出せない人
- 編集者・出版の世界を描く仕事小説が好きな人
- 「脇役の人生」に光を当てる物語に弱い人
- 凪良ゆう作品を追いかけている人
- 静かに泣ける夜のオーディオブックを探している人
どのサービスで聴ける?
記事執筆時点では、Audibleで配信されており、聴き放題(プレミアムプラン)の対象です。本編『汝、星のごとく』も配信中。当サイトの本編レビュー記事もあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. 本編を読まずに聴いても大丈夫?
A. 本作は本編の登場人物と結末を前提に進みます。必ず『汝、星のごとく』から聴いてください。
Q. 本編ほど重い話ですか?
A. 痛みはありますが、本作の基調は「回復と継承」。本編より優しい読後感です。
Q. どの章が人気ですか?
A. 編集者コンビの章が突出して人気です。ただし3章通して聴いてこそのタイトル回収なので、順番どおりに。
Q. 凪良ゆう作品を続けるなら次は?
A. 『流浪の月』(2朗読版の聴き比べができます)がおすすめ。当サイトにレビュー記事があります。
まとめ
星は、ひとりでは輝けない。誰かの手で編まれて、はじめて星座になる。本編で流した涙の続きを、この11時間1分で回収してください。
2025年末配信の新しめタイトル。「待っていた」人も、これから本編に出会う人も、幸せな23時間をどうぞ。
コメント