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『嫌われた監督』のオーディオブック|落合博満の謎を追う傑作ノンフィクション

嫌われた監督 オーディオブック(Audible)書影

就任1年目でリーグ優勝。8年間で4度の優勝、すべての年でAクラス。それなのに、落合博満ほど「嫌われた」監督はいませんでした。マスコミを遠ざけ、キャンプ初日に紅白戦を行い、完全試合目前の投手を交代させる——。彼は何を考えていたのか。

鈴木忠平『嫌われた監督』は、番記者として落合中日を8年間追い続けた著者による傑作ノンフィクション。ミステリーのように「落合博満という謎」を追う構成で、野球ファン以外からも絶賛され、数々のノンフィクション賞を受賞しました。Audible評価は驚異の★4.9。この記事では、その朗読版を紹介します。

嫌われた監督 オーディオブック(Audible)書影
『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』オーディオブック版書影(画像出典: Audible公式サイトより引用)

📖 この記事でわかること

  • 『嫌われた監督』の内容と構成
  • オーディオブック版の基本情報(ナレーター・再生時間・評価)
  • スポーツノンフィクションと朗読の相性
  • 野球を知らない人でも楽しめる理由
目次

『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』はどんな本?

本書は、落合本人ではなく、彼と対峙した選手・コーチ・記者たちの章立てで進みます。完全試合目前で交代させられた山井、正捕手の座を問われ続けた谷繁、二軍から呼び戻された和田、そして「お前は俺を書け」と言われた著者自身。

各章はそれぞれが短編小説のような完成度で、章が進むごとに「非情」に見えた采配の裏にある、徹底して合理的で、そして不器用なほど誠実な人物像が浮かび上がります。

これは野球の本であると同時に、「プロフェッショナルとは何か」「組織と個人」「メディアと真実」の本です。上司に、部下に、仕事に悩むすべての人に刺さる普遍性があります。

オーディオブック版の基本情報

著者鈴木忠平
ナレーター水越健
再生時間13時間57分
配信日2022年11月4日
評価★4.9/5.0(430件超)(記事執筆時点のAudibleカスタマーレビュー)
配信Audible聴き放題(プレミアムプラン)対象 ※記事執筆時点

朗読は水越健さん。約13時間57分、静かな筆致のノンフィクションを、ドキュメンタリー番組のナレーションのような品格で聴かせます。

聴きどころ

1. 名場面が「実況」のように蘇る

2007年日本シリーズの完全試合交代劇、2011年の球団からの解任通告と最後の優勝。プロ野球史に残る場面の数々が、当事者たちの証言とともに再構成されます。結果を知っていても、聴いていて手に汗握る臨場感です。

2. 「男が男に惚れる」文章は、声で聴くと沁みる

本書の文章は抑制が効いているのに、選手たちの落合への畏怖と敬愛が行間から滲みます。荒木の章、森野の章、吉見の章——それぞれのプロフェッショナルの覚悟が、朗読の声でいっそう重く届きます。

3. 通勤で聴く「仕事論」として一級品

「勝つことが最大のファンサービス」「プロは結果がすべて」。落合の言葉は、聴く人自身の仕事観を試してきます。スポーツものでありながら、ビジネス書の棚に置きたくなる14時間です。

再生時間の目安|倍速でどれくらい?

再生速度所要時間1日1時間聴く場合
1.0倍速約13時間57分約14日
1.5倍速約9時間18分約10日
2.0倍速約6時間59分約7日

証言と情景描写をじっくり味わうなら等倍〜1.2倍速。野球の試合展開に慣れている人は1.5倍速でも快適です。

こんな人におすすめ

  • プロ野球ファン(中日ファンでなくても、むしろ他球団ファンにこそ)
  • 一流のプロフェッショナル論・リーダー論に興味がある人
  • 『Number』系のスポーツノンフィクションが好きな人
  • 「結果を出しているのに評価されない」経験がある人
  • Audible★4.9という数字の理由を確かめたい人

どのサービスで聴ける?

記事執筆時点では、Audibleで配信されており、聴き放題(プレミアムプラン)の対象です。配信状況はアプリ内で「嫌われた監督」と検索して確認してください。

よくある質問

Q. 野球のルールに詳しくなくても大丈夫?
A. 大丈夫です。本書の主題は采配の技術ではなく「人間・落合博満」。野球を知らずに読んで(聴いて)ファンになった読者が大勢います。

Q. 落合ファンじゃなくても楽しめますか?
A. 「嫌い」から入った番記者が8年かけて謎を解く物語なので、むしろ先入観がないほうが楽しめます。

Q. 13時間57分は長くないですか?
A. 章ごとに主役が変わる連作形式なので、1日1章ペースで無理なく進みます。気づけば一気聴きしているタイプの本です。

Q. ノンフィクション初心者にも向いていますか?
A. 向いています。日本のスポーツノンフィクションの到達点と呼ばれる1冊で、ここから沼に入る人が多数です。

まとめ

「嫌われた」の一語に込められた、8年分の誤解と真実。最終章まで聴いたとき、タイトルの意味が反転して見えるはずです。

勝つとはどういうことか。プロとして生きるとはどういうことか。落合博満の背中を、14時間かけて追いかけてください。

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