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『FACTFULNESS』のオーディオブック|世界を正しく見る13問から始まる12時間

FACTFULNESS オーディオブック(Audible)書影

世界で極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったか。A: 2倍になった、B: 変わらない、C: 半分になった——。正解はC。しかしこの3択、チンパンジーがランダムに答えるより、教養ある人間のほうが正答率が低いのです。

ハンス・ロスリング『FACTFULNESS』は、世界を実際より悪く見せる「10の思い込み」を解き明かし、日本でも100万部を超えた大ベストセラー。ビル・ゲイツが「大学卒業生全員に贈りたい」と配った本としても有名です。この記事では、クイズと語りで進む本書とオーディオブックの相性を紹介します。

FACTFULNESS オーディオブック(Audible)書影
『FACTFULNESS』オーディオブック版書影(画像出典: Audible公式サイトより引用)

📖 この記事でわかること

  • 『FACTFULNESS』の内容と「10の思い込み」
  • オーディオブック版の基本情報(ナレーター・再生時間・評価)
  • データの本なのに耳で聴ける理由
  • ニュースの見方が変わる聴後効果
目次

『FACTFULNESS』はどんな本?

本書が挑むのは、分断本能(世界は金持ちと貧乏に分かれている)、ネガティブ本能(世界は悪くなっている)、恐怖本能、過大視本能、宿命本能など、人間に組み込まれた10のドラマチックな本能です。

医師として、公衆衛生学者として世界中を見てきたロスリングは、データと自身の強烈な体験談で、私たちの世界認識がいかに数十年前で止まっているかを暴きます。しかも、その語り口はユーモアたっぷり。「真面目な統計の本」を期待すると、いい意味で裏切られます。

著者は本書の完成直前に亡くなりました。「事実に基づいて世界を見れば、世界は思うほど悪くない」。この遺言のようなメッセージは、悲観的なニュースに疲れた現代人への処方箋です。

オーディオブック版の基本情報

著者ハンス・ロスリング ほか(訳: 上杉周作、関美和)
ナレーター大岡優一郎、水原恵理
再生時間12時間57分
配信日2020年3月27日
評価★4.4/5.0(710件超)(記事執筆時点のAudibleカスタマーレビュー)
配信Audibleで配信中(聴き放題対象かはアプリで要確認) ※記事執筆時点

朗読は大岡優一郎さん・水原恵理さんのふたり。約12時間57分、講義とクイズ番組が混ざったような楽しさで進みます。

聴きどころ

1. 冒頭の「13問クイズ」を耳で受けてみる

本書は世界に関する13問の3択クイズから始まります。音声で出題されると、ごまかしが利きません。自分の正答率がチンパンジー(33%)を下回る体験は、なかなかの衝撃。この「負け」からすべてが始まります。

2. データの本だが、実は「物語」の本

グラフの本というイメージに反して、本書の説得力の源泉はロスリングの体験談です。モザンビークの病院での決断、スラムでの対話、講演での聴衆との攻防。物語として聴けるからこそ、数字が記憶に残ります。

3. 聴き終えた日から、ニュースの聴こえ方が変わる

「悪いニュースは報道され、良い変化は報道されない」という本書の指摘を知ると、毎朝のニュースが違って聴こえます。恐怖本能を刺激されるたび、「ファクトフルネス」という言葉が頭に浮かぶようになれば、本書は成功です。

再生時間の目安|倍速でどれくらい?

再生速度所要時間1日1時間聴く場合
1.0倍速約12時間57分約13日
1.5倍速約8時間38分約9日
2.0倍速約6時間29分約7日

語り中心で聴きやすく1.5倍速でも快適。数字が続く章は1.2倍速に落とすとバランス良好です。

こんな人におすすめ

  • ニュースやSNSを見ると世界に絶望しそうになる人
  • データリテラシーを「楽しく」身につけたい人
  • 『サピエンス全史』『銃・病原菌・鉄』の次の1冊を探している人
  • 国際協力・グローバルビジネスに関わる人
  • 就活・教養の定番書を耳で済ませたい学生

どのサービスで聴ける?

記事執筆時点では、Audibleで配信されています。聴き放題対象かは時期により変わる可能性があるため、アプリ内で「ファクトフルネス」と検索して最新の配信形態を確認してください。

よくある質問

Q. グラフが見られなくても大丈夫?
A. 重要なデータは言葉でも説明されるので、骨子の理解に支障はありません。細部が気になったら書籍版を辞書的に併用してください。

Q. 内容が古くなっていませんか?
A. 個別の数字は更新されていますが、「思い込みの構造」という本題は時代を選びません。むしろSNS時代に価値が増しています。

Q. 楽観的すぎる本では?
A. 著者は「楽観主義者ではなく可能性主義者」と自称します。「悪い、しかし良くなっている」という両立の視点が本書の肝です。

Q. 13問クイズだけ先に受けられますか?
A. 冒頭に収録されているので、まず1章だけ聴いてみてください。その結果が、続きを聴く最高の動機になります。

まとめ

世界は、あなたが思っているより良い。そしてあなたの頭の中の世界地図は、たぶん数十年前のまま。その地図を12時間57分かけて更新してください。

聴き終えたら、家族や同僚にあの3択クイズを出題してみましょう。全員がチンパンジーに負ける様子まで含めて、本書の追体験です。

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